日本ガイシ2
昨日からの補足
・NAS(ナトリウム硫黄)電池は現在、世界で唯一の実用化されている大型蓄電池である。電力関連事業に占める割合は現在約20%でこれからもどんどん伸びる。
・がいしでは世界トップシェア
・自動車排ガスを浄化する「ハニセラム」はアメリカの会社とシェアを二分している。
・ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)の世界シェアは30%弱
→DPFや大型ハニカムのシェアは?
・現状ではNAS電池は好調、セラミックは不調
(中部経済新聞2009/4/16 http://www.chukei-news.co.jp/news/200904/16/articles_8711.php)
⇒技術力に支えられて各分野で世界トップクラスの実力を持っているメーカーであるといえる。
→なぜこんなに苦戦しているのだろうか?今後考えて行きたい。
海外展開
・1965年にアメリカにNGK INSULATORS OF AMERICA, LTD.(現、NGK-LOCKE, INC.)を設立して以来、カナダ、ベルギーに拠点を設立し、欧米を中心に対して
セラミック事業を展開してきた。中国では1996年高圧送電がいしの生産子会社を河北省唐山市に設立。さらに経済成長に伴う電力需要の急成長を受け、
2006年中国に変電がいしの生産子会社を設立した。
(中国の電力需要の伸びに関しては http://www.ngk.co.jp/IR/library/presentation/pdf/200911.pdf の13ページにチャートが載ってます)
→欧米はハニセラムDPFなどのセラミック事業中心に対して、中国ではがいしが中心。
→セラミック事業はやってるのか?中国の自動車生産は伸びているはずなのに。海外拠点の売上内訳
・売上の中に占める海外の割合は、1432億円で全体の54.2%を占める
・構成比としては
米国 458億円
欧州 558億円
その他中国など 340億円
となっており、やはり欧米が中心である。
・しかし国内と同じく、欧米や東南アジアでは特にセラミックス事業で景気後退に伴う自動車販売台数の低迷により自動車関連製品の売上高が減少しており、
苦しい展開となっている
・現状短期において好材料は、電力関連事業で中国における電力需要の増加から送電・変電用がいしの売上高が増加や、アブダビからのNAS電池の受託ぐらいである。
(ガイシ(5333)が年初来高値、アブダビからNAS電池を受注 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0825&f=business_0825_092.shtml)
⇒電力事業に関しては将来も安定して有望であると思われる。セラミック部門に関しても排ガス規制などのエコの流れに乗って、中長期的には売上を戻すと思う。
エレクトロニクス事業に関しては、半導体業界の動態をもっと見てみる必要がある
今日はここまで、次は競合について調べてみる